日本全国が2012年度の入社式を迎えた4月2日、月曜日。
ポプラ社でももちろん入社式がとり行われましたが、 そんなタイヘンな日に会場を貸してくださいました。
まずは、小粋なお着物姿で登場した(着付けは本人!)かかずゆみによる 『じゅげむ』 (作・絵:川端誠、クレヨンハウス)で 昼の部のスタートです。
誰もが知ってる「じゅげむ」。 でも実は、どんな話なのか誰もがちゃんと知ってるわけではない「じゅげむ」。
「じゅげむじゅげむごこうのすりきれ~♪」という、 あの名前を語る部分に、パーカッションが木魚のように入りました(^^)。
続いては、愛河里花子の夫、岩田光央による 『とうちゃんなんかべーだ!』 (作・絵:伊藤秀男、ポプラ社)。 まさかの結末に、会場は唖然! のち笑いの渦に! 大人ならではの“ツボ”って……ある☆ 私も本屋さんで立ち読みしたとき、 その結末に思わずしゃがみ込んで笑いを押し殺したっけ。
次は私、愛河が大型絵本で 『おまえうまそうだな』 (作・絵:宮西達也、ポプラ社)を読みました。
終盤の文字のないページが大好きです。 その「間」に、読み聞かせの醍醐味が。 しーんとしている静寂の中で、 みんなの心は同じ方向に大きく揺さぶられる、 なんとも言えない一体感が生まれます。
そして、「NPO法人 声と未来」の活動報告へと続き、 立ち上げたきっかけから、現在の活動までをお話しました。
ここで、お話はいったんお休み。 「声と未来の歌声」の時間になりました。
声と未来スタジオで行われているボイストレーニングの講師、石橋優子による歌唱と、 伴奏は数々の有名アーティストのバンドマスターを務めていらっしゃる菊池真義さんです。 ホイットニー・ヒューストンの名曲「I Will Always Love You」に、 THE BOOMの代表作ともいえる「風になりたい」。
歌う人がひとり。弾く人ひとり。 それなのに、あの広がり、あの深さ……。 心に残る時間となりました。
次は、野島健児による『草原の少女プージェ』 (著・写真:関野吉晴)。 絵ではなく「写真」。 物語ではなく「ドキュメント」。 その“真実”が、胸に迫ります。 野島くんが「こどもたちのために活動をしたい」と思うきっかけになった作品だそうです。
そして最後の絵本は、 伊藤美紀による 『ちいさなあなたへ』 (作:アリスン・マギー、訳:なかがわちひろ、主婦の友社)。 ギターはふたたび、菊池真義さん。
この絵本を初めて読んだ時、 私の心の耳には、気がつけば彼女の声が聞こえており、 それでリクエストしてしまった一冊。
特に、娘を持つお母さんに読んでいただきたい絵本。 美紀ちゃんの心にも、とても響いたそうです。 ちなみに、今回の写真はすべて美紀ちゃんのお嬢さんによるものです。
そして最後のごあいさつでは、 思い出に残った絵本の話で『ちびくろサンボ』が話題に! トラのバターにパンケーキ。どんな味かな~と思いめぐらせたっけ(^^)。
読み手の面々は、 子どものころ、お母さんお父さんによく絵本を読んでもらった人、 まったく読んでもらわなかった人、 いろいろ。 そしてこの日、聞きに来てくださった大勢のみなさんを前に、 絵本の読み聞かせをしているということが、 なんだか不思議なことのように感じられたのでした。
昼の部に、お越しいただいたみなさん、ありがとうございました(^^)。 夜の部のレポートへ続きます☆